2年に一度保険治療の内容の改定が行われるのですが、今年が変わる年になります。
今までは4月に変更になるのですが、3月下旬に変更内容が発表されて4月1日から始まるという従来のスケジュールがあまりに余裕がないためか、今年から6月1日から変更が適応となるようです。
患者さんにとって一番関係のありそうな変更点はCADブロックという被せ物や詰め物に保険で使える白い材料の適応の拡大です。
今まで奥歯への適応はかなり限られていましたが、今回の改定で制限がかなり緩和されました。過去に繰り返されてきた適応の拡大と合わせてCADブロックの製作物で大部分の治療が行えるようになったという印象です。
今でも金属を使わなければならない症例は、ブリッジ、奥歯の一部の詰め物、部分入れ歯の金具、修復物がどうしても薄くなってしまう症例で白い被せ物詰め物が壊れてしまう場合などがあり、金属を完全に使わないという訳ではないです。
ただ5年前10年前と比較すると金属を全く使わない治療が非常に多くなっているのは確かだと思います。
ということで、もし金属の詰め物被せ物をメタルフリー材料に変更したい、だけれどもなるべく保険内でやってほしいという場合は2024年6月1日以降にご相談をお勧めします。
また前回取り上げさせていただいたPEEK冠という治療法ですが、ある程度材料も入手しやすくなり、それなりに症例数も増やしておりますのでそちらに関してもご興味がありましたがご相談ください。
大利根小板橋歯科医院 歯科医師 小板橋敦
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