今まで保険で作れる白い被せ物は5番目の歯までで、6番目は条件付きで適応でした。
そのため奥歯の治療は金属を使う症例もまだまだ多いのが実情です。
ただニュースとしてどの奥歯でも奥歯に制限なく使うことのできる保険の白い被せ物が認可されました。
PEEKと呼ばれる樹脂で非常に強度が強いので、主に自動車部品として従来は金属製の部品を軽くて腐食しにくい樹脂製に置き換えられるものとして注目されている素材です。
まだ正式に保険で使用可能となっておらず、樹脂のブロックも発売されておらず、発売されても入手できるまでに時間がかかるので現時点ではまだ使えませんが、数ヶ月以内に当院でも扱えるようになる見込みです。
ブリッジや連結冠は適応外のため引き続き保険治療では金属を使用します。
白い被せ物が使えない症例ではここ数年では純チタンを用いた被せ物を当院では用いて治療しておりましたが、PEEK冠が利用可能になれば殆ど出番はなくなるかもしれません。
むし歯などの治療の場合は待てないのでその時点で利用できるものを用いますが、見た目が気になるなど急がなくて良い奥歯の治療をご希望の場合は時期などをご相談させていただく場合がございます。
大利根小板橋歯科医院 歯科医師 小板橋敦
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