冬の初めは暖冬かなと思っておりましたが、1月はとても寒い日が毎日のように続いていますね。
歯の疾患として今となってはむし歯よりも悩む人が多くなっているのは歯周病です。歯周病は慢性疾患と言われており、完全に治癒した状態、克服した状態にはなり得ない病気です。口の中には体に害を与える歯周病菌をほぼ全ての人が持っており、常に攻撃に晒されています。
その細菌による侵襲を自分の免疫系が抑え込んでいる状態が歯周病の安定期と言われている状態です。ただセルフケアが十分でないと免疫系では対応できないくらい細菌が活発化してしまい、急性症状つまりは痛みや腫れなどの自覚症状を伴う状態になってしまいます。
ただ急性化する原因はセルフケアの不良だけではありません。体の免疫系が弱ってしまうとセルフケアをいつものように行っていたとしても歯周病が急性化してしまうこともあります。
免疫系が弱るというのは体が弱ったときに起こります。疲れすぎていたり、あまり睡眠が取れなかったり、体を冷やしてしまったりすることも歯周病が急性化してしまう一因になることもあるのです。
くれぐれもみなさんお体をいたわって寒い冬を元気に乗り切ってください。
大利根小板橋歯科医院 歯科医師 小板橋敦
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